思春期・青年期

図入りで分かりやすく説明。女性器の名称と役割

身体にある臓器や部位を学ぶことも、自分と向き合い、知ることにつながっていきます。ここでは、子宮や卵巣といった女性器と、デリケートゾーン・フェムゾーンと呼ばれる部分にパーツの名称とその役割ついてまとめています。

女性特有の臓器について学ぼう

子宮

卵サイズくらいの袋状の臓器で、上部は卵管と、下部は腟とつながっています。子宮筋層のおかげで伸縮できます。

卵管

子宮の左右から卵巣までをつなげている管のこと。卵子と精子の通り道であり、受精する場所になります。

卵管采(らんかんさい)

卵管の先端にある、イソギンチャクのような形状の部分を指します。卵巣から排出された卵子を吸い上げ、卵管に送る役割があります。

卵巣

指の親指くらいの大きさをした臓器です。卵胞という袋に包まれた卵子が詰まっており、毎月1個ずつ飛び出していくことを排卵といいます。

子宮筋層

平滑筋という筋肉からできており、子宮を構成する層のひとつ。丈夫な筋肉と言われています。

子宮内膜

子宮の内側の壁を覆っている膜のことです。受精卵が着床する場所になるため、排卵までに厚みが増してきます。妊娠が確認できない場合に一部がはがれることで生理が起きます。

子宮体部

妊娠をした時に胎児を育てる部分。

子宮腟部

子宮頸部の中で腟に突出している部位を指します。性感帯のひとつとも言われています。

子宮口

子宮の下部、腟への開口部分であり、子宮頸がんが発生する部位です。子宮頸がんの検査をする際は、ここの細胞で確認をしています。通常は閉じていますが、出産時には開きます。

腟口から子宮頸部までの間の、全長7~8cmの部分のことをいいます。セックスの際に挿入されるところでもあり、出産の際は産道と呼ばれます。

腟口

大陰唇の中心部あたりにあります。腟は全長7~8cmあり、子宮まで続いていますが、その入り口のことです。

知っていると安心できるデリケートゾーンについて

恥丘(ちきゅう)

陰毛が生えている部分であり、ふっくらとしていているのが特徴です。恥骨(ちこつ)と呼ばれる骨があり、生殖器を保護しています。脱毛の際に表現される、V・I・OのVの範囲に含まれる部分です。

クリトリス

感じるためだけの臓器と言われており、刺激を与えると気持ちいいと感じます。陰核亀頭(いんかくきとう)の先端が尖った形状をしているのは、目視できるのもほんの一部分。ほとんどが血液で占められているスポンジ状の勃起性組織である陰核海綿体(いんかくかいめんたい)や性的興奮によって膨張する棒状の海綿体である前庭球(ぜんていきゅう)は、内側に存在しています。

大陰唇(だいいんしん)

恥丘から肛門の手前まで、左右に盛り上がっている部分を指しています。いわゆるIラインのゾーンです。腟口や尿道を覆い、保護しています。

小陰唇(しょういんしん)

大陰唇の内側にある2枚のヒダです。弾力性と伸縮性があり、刺激によって充血し、大きくなります。

尿道口

その名の通り、尿が出てくるところです。尿道括約筋という筋肉で入り口を閉めることで、尿が漏れないようになっています。

腟口から子宮頸部までの間の、全長7~8cmの部分のことをいいます。セックスの際に挿入されるところでもあり、出産の際は産道と呼ばれます。

肛門

V・I・OのOに該当する部位になります。ここから便やガス(おなら)が出てきます。内括約筋と呼ばれる筋肉によって、普段は閉まっています。

会陰部(えいんぶ)

大、小陰唇がくっついている後ろの部分から肛門までの2~3cmの部分です。伸縮性があり、ツボも存在します。マッサージすることで柔軟性を保つことにつながります。

自分の身体を見たり、触ったりすることも大切

デリケートゾーンは自分で見て、触ることができます。もし気になったり、興味が出てきたときは、ぜひ確かめてみください。その時は、誰かと一緒に見たり、写真を撮ったりはせず、鏡を利用しながら、ひとりの空間で行ってくださいね。また、赤くなりやすかったり、触れやすかったりする場所なので、触る時は手をキレイに洗ってから行いましょう。

産婦人科医 大島乃里子先生

クレアージュ東京 レディースドッククリニック 婦人科顧問。日本産科婦人科学会専門医、日本婦人科腫瘍学会専門医、医学博士。東京医科歯科大学病院 周産・女性診療科 助教。婦人科腫瘍のほか女性医学の専門医でもあり、思春期から老年期までの女性の生涯におけるヘルスケアを担っている。