キャリアと女性の健康

8名のリアルな声をレポート!PMSとどのように向き合っている?

生理前の7〜10日間に起こりやすいPMS(月経前症候群)は、頭痛や便秘、イライラ、落ち込みなど、身体にも心にも症状が現れ、出方や程度には個人差があります。ホルモンバランスが整う20代以降に顕著に現れてくると言われており、更年期に近づくとその症状はひどくなることもあるそうです。

そこで今回は、ライフスタイルも、ライフステージも異なる20〜40代の8名に、PMSの症状とその対処法についてリサーチしました。

漢方薬や低用量ピルで調子を整えていく

漢方薬や低用量ピルで

◇CASE1:ももさん 24歳/会社員

症状:
「だいたい生理予定日の1週間前から始まる前までの間は眠たくなります。

精神的には些細なことにイライラしたり、気分の浮き沈みが激しくなったりと、感情のコントロールが難しくなると感じています」

対策:
「病院で処方してもらった低容量ピルを飲んで、生理をコントロールすることでホルモンバランスをキープしています。イライラしてしまう時にはひとりの時間を作り、リラックスできる空間を保つようにしています」

◇CASE2:ラムネさん 40歳/ライター・PR

症状:
「PMSは初潮を迎えた頃から感じています。下腹部が張って軽い生理痛のような痛みがあったり、胸がパンパンに張ったりします。胃のハリや肩こり、腰痛も生理前に悪化します。

身体の症状が起こることで気分的にもキツイと感じることはありますが、精神面だけがつらくなることはありません」

対策:
「以前は、PMSだけでなく、生理が重いこともあり、仕事どころか生きているだけで精一杯感がありました。そこから、対策としてピルを飲むようになったことで、PMSを感じることがほぼなく、たまに下腹部痛を感じるくらいです」

◇CASE3:T・Aさん 31歳/接客業

症状:
「生理前は頭痛とむくみが気になります。また、吹き出物ができやすく、肌荒れも起こります」

対策:
「頭痛や肌荒れには、市販薬を使っての対応が基本です。20代では漢方薬を飲んだこともあるのですが、あまり効果を感じなかったのでやめました。むくみに対しては、元陸上部を活かして軽くランニングをして解消しています」

身体と相談してのんびり&温活のナチュラルな対策

ナチュラルな対策

◇CASE4:いくえさん 27歳/自営業

症状:
「腹痛はありますが、いつも通りに動けるくらいです。ただ、期間が長く、全力を出せていない日が続きます。精神的にはやる気がなくなり、自己嫌悪、自信の喪失、決断力の低下など、総じて弱気になってしまいます。

また、自営業という不安定さゆえに、4ヶ月に1度くらい寝つきが悪くなることがあるのですが、それも決まって生理前に起きています」

対策:
「腹痛が起こったらCBDオイルを摂るようにしています。白湯を飲んで身体を温めつつ、いつもより仕事や家事を頑張らないようにしています」

◇CASE5:岩田香菜子さん 45歳/フリーランスPR

症状:
「生理前より、生理1日目にときどき腹痛が起こります。また、普段は気にならない食べ物やタバコのニオイを不快に感じることもありますが、生理2日目にはおさまっています」

対策:
「生理前から生理中は、のんびり過ごすことと、お腹の周りにカイロを貼ったり、白湯を飲んだり、身体を温めることを心掛けています」

我慢は禁物!生理前は自分を甘やかす時期に

リアルな声をレポート

◇CASE6:E・Hさん 34歳/ライター

症状:
「下腹部のチクチクとした痛みや張りを感じることもありますし、乳首も過敏になり、下着と擦れると痛みを感じます。肌の調子も不安定になり、いつも使っているシートマスクでも刺激を感じることも。

食事をしてもすぐにお腹が空いて、間食が増えてしまうなど、さまざまなPMSの症状を感じています」

対策:
「PMSが起こる生理前と生理中は、自分を甘やかし、我慢しすぎない、無理しないで乗り切るようにしています。できるだけ家でゆっくりするようにして、間食も気にせず食べています。スキンケアは新しいアイテムは取り入れず、普段と同じものにするよう心がけています。

その期間の仕事は、フリーランスという特性を活かして、時間に余裕をもったスケジュールを組むようにしています」

◇CASE7:小鉄ママさん 38歳/主婦・ライター

症状:
「急激に甘いものが食べたくなるのが、生理前のサインです。家族との会話がすべてイライラの要因になったり、急激に甘いものが食べたくなったりすると、そろそろ生理が始まるサインです」

対策:
「就職したばかりの頃は、仕事のストレスも重なりイライラが特にひどかったので、漢方薬を処方してもらっていました。最近ではPMSを自分でも認めて、家族に伝えるようにしています。

自己流の対策は我慢をしないこと!コンビニのスイーツを食べながら韓国ドラマを観て、心を落ち着かせるようにしています」

◇CASE8:H・Wさん 40歳/専業主婦

症状:
「子どもが4人いるので、自分の身体にかまっていられないこともあり、いつの間にか生理が始まる感じではありますが、無駄な買い物をしたり、異常なくらい掃除がしたくなったりすると生理が始まります。

精神面ではあまり自覚がなかったのですが、子どもから指摘されるくらい怒りっぽくなっているみたいです」

対策:
「実は生理不順で、いつ来るかわからないところがありますが、あまりにも家族に八つ当たりすることが増えたら、夫に家事を頼んで出掛けるようにしています。友人と出かけると気持ちがすっきりします」

自分に合った対策を見つけよう

今回お話を伺った8名からも、PMSの症状や程度には個人差があることがわかりました。つまり、自分に合ったセルフケアで対策するのがベスト。

ですが、症状がひどい時には「生理前だから」とやり過ごさず、レディースクリニックなど専門機関を受診しましょう。

執筆/今泉まいこ

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フェムテックジャパンカレッジ編集部

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