「風邪かな」「ちょっと胃腸の調子がよくないな」と思った時にかかりつけの内科に行くように、女性特有の調子の悪さや不安を感じた時にもさっと行けるかかりつけの婦人科はありますか?
「何がかかりつけ医の決め手になるのかわからない」「婦人科に行くのはハードルが高い」など、さまざまな理由でかかりつけの婦人科を見つけられていないことがあると思います。そこで、かかりつけの婦人科がある5名の女性に、どのようにして“かかりつけ”になったのか決め手とアドバイスを伺いました。
CASE1:せいこさん(東京都在住/自営業)の場合
決め手1 自宅から通いやすく、待ち時間がない
「自治体から届く検診のクーポンと同封されている受診先クリニック一覧の中から選んで行ったのですが、以前に通っていたクリニックよりも通いやすくなりました。また、病院は待ち時間が長いのがストレスだったのですが、現在通っている婦人科はインターネットから予約ができ、待ち時間がないところも決め手に。
ここに辿り着くまでに足を運んだ病院は4つ。中には、知人におすすめしてもらった婦人科もありましたが、通いにくいとかかりつけにはなりにくいと感じています」
決め手2 医師が自分に合っている
「今の担当医は、伝える必要がある情報を端的に話してくれます。感情的に話すこともなく、主観的な意見を言わないところにも好感を持っています」
●アドバイス
「諦めずに探し続けることが重要だと思います。一度でも嫌な思いをしたら通い続けられないと思うので、そういう思いをした時は「はい、次!」と、違う病院に行ってみるべき。嫌な思いをしたことで病院から遠のくのは、自分の健康を犠牲にしていることになると思うので、そう考えるとリスキー過ぎます。割り切りの気持ちを持ちながら諦めないことが大切です」
CASE2 ナナさん(神奈川県在住/公務員)の場合
決め手1 相性がいいと感じた
「子宮頸がん健診がきっかけで、今の婦人科に行くようになりました。それまでは別の婦人科に2件通ったことがありますが、引越しを機に自宅から近い今のところに変えてみたら相性がよかったのでそのままかかりつけにしています。
しっかりと話を聞いてくれるので安心感がありますし、施設に清潔感があり、予約も取りやすく、スタッフの対応にも好感を持っています」
決め手2 地域の人たちからの評判がよかった
「初めていく婦人科だったので、リサーチをしました。口コミだけでなく地域の人たちからの評判もよく、たくさんの人を診てきた実績と信頼があることが知れたのはよかったです。実際に行ってみるとその通りだと感じました」
●アドバイス
「かかりつけとする病院は、通院に負担がないことが大事!
女性のドクターがいいなどの希望がある場合は事前に調べてみて、雰囲気がよさそうだと感じた病院には健診などで行ってみて、実際にどう感じるかを見てみるのがいいと思います」
CASE3 シティリバーレディさん(千葉県在住/会社員)の場合
決め手1 自宅から通いやすい
「婦人科系の持病を抱えていたため以前は都心の大学病院に通っていたのですが、妊娠をきっかけに自宅から通いやすい婦人科をインターネットで調べて行きました。今のところに落ち着くまでに、3件は回ったと思います」
決め手2 経歴や実力が信頼できた
「院長先生が経歴、実力ともに信頼できると思ったことも決め手です。予約ができないのがネックではありますが、受付後の待ち時間は外出自由なのであまり気にならなくなりました」
●アドバイス
「自宅、または職場の近くで緊急時に通いやすいところに絞ってから、口コミの多いところを見ながら相性を調べてみるとわかりやすいと思います」
CASE4 わかさん(静岡県在住/会社員)の場合
決め手1 地域内にあって行きやすいから
「以前は都内に住んでいたので、それまでに通っていた婦人科に行けなくなったこともあり、引っ越し先の地域内で行きやすいところを探し、妊娠をきっかけに現在のところに通うようになりました。
地方の場合は選択肢が少ないので、その中でもドクターやスタッフを含め、施設全体の雰囲気がよかったです」
決め手2 採血が上手!
「私はよく採血を失敗されやすいのですが、ここのナースはみなさん、採血が上手なのも高ポイントです!」
●アドバイス
「違和感や嫌な感覚を覚えたらやめること。相性のいいクリニックはピンとくる感覚があると思うので、そう感じるところが見つかるまでいろいろなクリニックを試してみることが大切だと思います」
CASE5 ぴこちゃんさん(東京都在住/会社員)の場合
決め手1 信頼できる友達に教えてもらった
「PMSによる精神不安が気になり友人に相談したところ、今の婦人科を紹介してもらいました。予約も取りやすくて家からもアクセスしやすいのもポイントですが、友人の紹介だったので、安心感があったのも大きかったと思います。
以前はどこの婦人科も同じだと思い、5〜6件の婦人科に通ったと思います」
決め手2 症状にあわせて処方してくれる
「私の症状に合った漢方を処方してくれるのも決め手になりました。さらに、ドクターもスタッフも全員女性で、対応にも安心できます」
●アドバイス
「自分に合った薬を処方してくれるところがいいと思います。私もそうでしたが、プライベートなことなので話しにくいかもしれませんが、同じ悩みを持っている人は意外といるかもしれないので、勇気を出して友人に相談してみることもかかりつけの婦人科を見つける近道になると思います」
まずは行ってみることから
<今回お話を伺った5名に共通していたのは、「まずは行ってみる」ということ。そして、自分に合ったクリニックやドクターを見つけるまで、諦めないという気持ちも持っていました。下調べをしたうえで、いろいろなクリニックに行ってみることが、かかりつけの婦人科を見つけるコツです。
【8名のリアルな声をレポート!PMSとどのように向き合っている?】
執筆/瀬戸ゆずき
No.00114