2023年のフェムテック・フェムケア総決算イベントとして、『フェムテックジャパン2023/フェムケアジャパン2023』を2023年12月7日に開催!そして、同時に『フェムテックジャパンアワード2023』が発表されます。
そこで、『フェムテックジャパンアワード2023』にエントリーいただいた製品・サービスを順次ご紹介。製品・サービスの誕生背景や特徴、担当者からのメッセージをお届けします。今回は、『INAXシャワートイレ ビデ専用ノズル』についてです。
トイレ業界初の『ビデ専用ノズル』が誕生したのは35年前
>>>製品詳細はこちらから
2024年に創業100周年を迎える『INAX』は、トイレ業界初の機能を多く送り出しています。
例えば、今では当たり前になっている自動で便フタが開く『フルオート便座』や、自動で洗浄してくれる『フルオート便器洗浄』などがそうです。そして、『フェムテックジャパンアワード2023』のエントリーしている『ビデ専用ノズル』も、フェムテックという言葉が誕生する前の1988年から搭載されている機能です。ちなみに、ビデ(bidet)とはフランス語で、婦人のための洗浄器を意味しています。
「弊社がビデ洗浄を搭載したトイレを開発したのは1984年です。その時は1本ノズルでしたが、その後、ニーズに合わせて1988年に『ビデ専用ノズル』が誕生しました。
『ビデ専用ノズル』は開発当初から女性従業員が関わっており、モニターアンケートを実施した際の声も反映する形で2本のノズルを取り入れました」(トイレ空間商品部 田中伸幸さん)
特徴1 2本ノズルは衛生面でも安心してお使いいただけるのが最大の魅力!
「『ビデ専用ノズル』の開発は、適切な位置を定めることにとても苦労しました。試作品を作っては女性従業員がモニターし、その声を反映してブラッシュアップを繰り返すことで完成しました。
ノズルが2本あることの最大の魅力は、お尻用とビデ用に分かれているため、お尻洗浄時に『ビデ専用ノズル』はトイレの内側に隠れており、衛生面でも安心してお使いいただける点です。さらに、『ビデ専用ノズル』だからこそ、柔らかい洗い心地と広範囲を洗えるというメリットもあります。
実は、ノズルを2本シャワートイレ全機種に搭載しているのは『INAX』だけ(※)なのですが、1988年から搭載されているため、それがフェムテック・フェムケアアイテムであることに気がつかないほど当たり前の機能として認識していました。フェムテックの流れが拡大する中で、フェムケアという視点からも『ビデ専用ノズル』に関心を持っていただけるのはとても嬉しく思っています」(トイレ空間商品部 山崎萌さん)
特徴2 『ビデ専用ノズル』があるトイレでフェムケアができる
「35年前から搭載している機能ではありますが、フェムケアへの関心が高まっている今こそ、”『ビデ専用ノズル』はデリケートゾーンアイテムのひとつ”ということを多くの女性に知っていただき、快適にご使用いただきたいと思っています。
そして、『フェムテックジャパンアワード』が『INAXトイレ』にご注目いただくきっかけになると嬉しいです」(マーケティング部門 千賀麻梨子さん)
まさに、毎日行く自宅のトイレでデリケートゾーンのケアができるというのは新感覚!衛生的な安心感、空気を含んだ泡沫水による柔らかな洗い心地、広い範囲の洗浄を叶えた『ビデ専用ノズル』は、フェムケアの新常識になりそうです。
『フェムテックジャパン』を通してノズル2本への安心感を広めたい
「初めて『フェムテックジャパン』に出展した際、弊社のトイレのノズルが2本あることをご存知ではない方が多かったです。35年前から搭載している機能なので、知っている方もいらっしゃると思っていたので、その反応には驚きました。ただ、お話をしてみると「トイレのノズルが何本かを気にしたことがなかった」「1本が当たり前だと思っていた」という声が多く、説明させていただくと「もっとPRしたほうがいい!」「ノズルが2本あるトイレがあると知ると、絶対2本がいい!」と言っていただけたことは嬉しかったです。フェムケアに興味のある来場者のみなさんだからこそのリアルな声が聞けたことはとても勉強になりました。
また、出展されている他の企業様の取り組みを拝見させていただき、勉強になったことはもちろんですが、新たな試みにもつながりました。その試みのお披露目の場として、『フェムテックジャパン2023/フェムケアジャパン2023』でお届けできることを楽しみにしています」(マーケティング部門 中原誓子さん)
※一般社団法人 日本レストルーム工業会会員の温水洗浄便座メーカーにおいて。2023年6月現在。LIXIL調べ。
※画像はすべてイメージです。
執筆/木川誠子
No.00081