思春期・青年期

おりものは身体の調子を教えてくれる。おりものシートブランド『サラサーティ』から学ぶ、おりもの5つの基礎知識

おりものに対してどんな印象を持っていますか?実は、おりものは身体のいろんなことを教えてくれています。

そこで今回は、ブランド誕生から35年間、おりものと向き合ってきた、おりものシートブランド『サラサーティ』が行った展示『My Body, My Self.―カラダの疑問展―』(現在は終了)で学んだ、おりものの役割や色の変化、ニオイについてなど、5つの基礎知識をお届けします。

基礎知識1 おりものは身体から出てくる粘性の液体

My Body, My Self.―カラダの疑問展―

おりものは、子宮や腟、汗腺から分泌物が混ざり合った粘性の液体です。そして、生理と同じように周期があります。

エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の女性ホルモンのうち、おりものはプロゲステロンの分泌量とほぼ比例しています。そのため、排卵期に量が多くなり、生理前になると少なくなっていくなど、量や色、ニオイが変化していきます。

ちなみに、女性の身体の中から“おりてくるもの”という意味で、おりものと呼ばれているそうです。

基礎知識2 おりものが持つふたつの役割

その1.腟内の環境を整える

おりものには、乳酸菌の一種であるデーデルライン桿菌(かんきん)が含まれています。このデーデルライン桿菌には、腟内を酸性に保ち、細菌の侵入を防ぐ働きがあります。

腟内にはさまざまな細菌が存在し、バランスを保ちながら環境を整えており、おりものに含まれるデーデルライン桿菌もその役割を担っています。

その2.受精を手助けする

プロゲステロンの分泌量が増える排卵期になると、量が増える・とろみが出る・卵白のような白っぽい色になるといった変化が起こります。それは、腟内が酸性なのに対して、アルカリ性の性質を持つ精子を守り、子宮内に移動しやすくするため。つまり、おりものが受精の手助けをしてくれています。

基礎知識3 正常な色、異常な色を知っておく

正常な色、異常な色

透明・乳白色

正常な状態のおりものです。たとえ、この色をしていてもカッテージチーズのような嫌なニオイがある場合は、気をつけましょう。病気の可能性がありますので、専門機関へ相談してください。

白褐色/薄黄色

おりものが乾燥している場合は、白褐色や薄黄色に見えることもあります。あまりにも色が濃い場合は細菌が繁殖している可能性がありますので、専門機関に相談しつつ、清潔さを心掛けましょう。

白っぽいピンク色/茶色

生理前後になると、剥がれた子宮内膜がおりものに混ざることがあります。その場合は、血液が混じったような白っぽいピンク色、中には茶色のおりものが出てくることも。

生理前後以外でこのようなおりものが出てくる場合は不正出血が起きているかもしれないので、専門機関を受診してください。

灰色っぽい白

なかなか変化に気がつきにくい色なのですが、この場合は細菌性腟炎の可能性があります。嫌なニオイがすることもあるので、このような変化をキャッチしたら専門機関に相談しましょう。

黄色

濃い黄色、黄緑色、緑色っぽいおりものは、トリコモナスや淋菌、クラミジアなどの病気の可能性があります。すぐに専門機関を受診しましょう。

赤色

生理期間以外におりものが赤い場合は、不正出血の可能性がありますので、こちらも直ちに専門機関へ。

基礎知識4 量、ニオイ、質感も観察する

量、ニオイ、質感のチェック

周期に合わせておりものの「量を知る」

おりものは、排卵期に量が増え、生理前にかけて少なくなっていくのが一般的です。個人差があるので、自分の周期とあわせて量の変化を判断していきましょう。

「嫌なニオイする」「ニオイが強い」時は専門機関に相談する

無臭、少し酸味があるニオイが正常なおりものです。通気性が悪い、湿度が高い状態が続くと細菌が繁殖しやすくなり、ニオイが変化してきます。また、デリケートゾーンを洗いすぎてしまうと必要な菌まで失ってしまうので、適度に行いましょう。

魚が腐ったようなニオイがする、ニオイが強いなど、いつもと違う場合は放置せず、専門機関を受診してください。

「質感の変化」でも教えてくれる

おりものは、生理直後のおりものはさらっと、排卵期には多少のとろみが出てきて、生理前になるとドロッとした感じに変化していきます。ゼリーのようなぷるぷるした状態でも問題はありません。

ただし、酒粕のような白い塊や泡沫状(ほうまつじょう)のおりものが泡っぽい場合、そして、強いかゆみや炎症がある場合は、早急に専門機関へ。

基礎知識5 ケアして心地いい状態を保つ

おりものとケア

乾燥したおりものは肌を傷つけてしまう可能性があるので、予防対策としておりものシートを取り入れるのもおすすめです。その場合は、トイレに行くたびに取り換える、もしくは1日2~3回を目安に取り換えることを心掛けましょう。

また、デリケートゾーンは清潔に保つことが大事。とはいえ、一生懸命洗ってしまうと逆効果なので、専用の洗浄剤を用いて、指の腹で優しく洗いましょう。そして、デリケートゾーンに負担がかからない形で清潔さを意識してください。

執筆/木川誠子

No.00069

小林製薬株式会社

“あったらいいなをカタチにする”というコーポレートスローガンのもと、医薬品や衛生雑貨などを企画・製造・販売を行う企業。展開するブランドのひとつである展開するブランドのひとつである『サラサーティ』の中で、一番人気となる『サラサーティ コットン100』シリーズには、高品質の天然コットン100%の表面シートを用いており、デリケーゾーンにも優しい設計。