思春期・青年期

VIOの医療脱毛体験レポートあり!脱毛をするメリットとデメリット

清潔さを保つために、セルフケアの一環として……など、脱毛施術が身近になっています。そこで、脱毛のメリットとデメリットについて、婦人科と美容を融合させた考え方でフェムキュア施術を提案している、産婦人科医の山村菜実先生に教えてもいました。

あわせて、医療脱毛によるVIO脱毛の体験レポートもお届けします。

脱毛するデメリットは衣類と皮膚がこすれること

「体毛には、体温を保つ、紫外線やこすれなど、外からの刺激から守る役割があります。また、毛穴からは分泌される皮脂は天然クリームと呼ばれることがあり、皮膚を守ってくれています。

そのため、体毛を処理することによって、外からの刺激を受けやすくなる可能性は考えられます。特にデリケートゾーンと呼ばれるVIO部分は下着とこすれやすいこともあって、トラブルにつながることがあります。

この場合は、下着の素材をコットンにする、専用アイテムで保湿を行うことで対策ができます。そして、毛がある、なしにかかわらず清潔に保つことも意識してください」(山村菜実先生・以下同)

脱毛のメリットは清潔さを保てる

脱毛イラスト

「脱毛をすることで、セルフ処理のめんどうがなくなる、セルフ処理よる肌トラブルが起きないなどのメリットがあります。中でも、ワキやVIOなど、汗をかきやすい、こもりやすい部位は不快なニオイが発生することがありますので、清潔さを保つという意味でも脱毛は有効的です。

体毛を脱毛するもしないも選択肢です。ただ、体毛が気になる場合はセルフ処理を続けるよりは、クリニックなどでプロにお願いすることで、肌トラブルを避けることにつながります」

脱毛方法は大きく4つ!目的を明確にして選択しよう

脱毛器具

1.毛を生えなくしたいなら【医療レーザー脱毛】

黒、茶色に吸収されるレーザーを皮膚に照射し、毛や毛根、周辺組織にダメージを与えて脱毛する方法。永久脱毛に近い形の施術とされ、より効果的に脱毛が行えると言われています。これまでは「白髪には反応しない」と言われていましたが、マシーンの進化で施術可能な場合もありますので、相談してみてください。医師がいる医療機関とクリニックで受けることができ、5~6回の脱毛回数で約10万が相場。

2.コストをミニマムにしたい、減毛目的なら【美容光脱毛】

毛根のメラニン組織に反応する光を照射する施術が美容光脱毛です。永久ではなく、減毛目的の施術になります。一般的な美容クリニックやエステサロンでも受けることができ、身近な脱毛方法です。クリニックやサロンによって回数や価格設定には幅があるため、事前リサーチをおすすめします。

3.手軽に一時的な脱毛を望むなら【ワックス脱毛】

毛を接着させる性質を持つ脱毛用のワックスを皮膚に塗り、引きはがすことで毛や毛根を取取り除く方法です。そのため、一時的な脱毛になります。1回の施術は1万円以下で行えるサロンが多く、手軽さはありつつも、ワックスの中には松やに(レジン)が含まれているため、アレルギー反応には気をつけましょう。

4.より安心した形で一定期間脱毛をしたいなら【シュガーリング脱毛】

施術の要領や価格帯はワックス脱毛と同じです。用いられるペーストは、砂糖と水、レモン果汁のみで作られているため、アレルギー反応が出にくい方法と言われています。また、シュガーリング脱毛の選択肢としてはオーガニックタイプもあり、より安心して取り入れることができます。

VIOの医療脱毛レポート

東京美容クリニック

今回、上記の脱毛方法の中から医療レーザー脱毛を『東京美容クリニック 表参道本院』にて体験してきました。筆者はこれまで、美容光脱毛とオーガニックタイプのシュガーリングによるVIO脱毛の経験があります。医療レーザー脱毛はより効果的な脱毛法とあって痛みが強いと聞いていたので、少々緊張気味でクリニックへ。

施術当日までにやっておくことは、脱毛箇所、今回はVIOの剃毛です。当日に担当スタッフが剃毛してくれますが、クリニックによっては別途料金が発生する場合がありますので、可能な限り慎重に丁寧にセルフ処理しておきましょう。そして、剃毛後は肌が敏感になりやすいので、施術の2日前までに対応しておくとより安心です。

当日の流れ

●施術内容の説明。
●きちんと剃毛されているか確認。残っている場合は担当スタッフさんが処理してくれます。
●クリームタイプの麻酔を塗布。
●V→I→Oの順に施術。Oの時はうつぶせになりました。
●肌に処理した毛がついていないか確認して終了。

まずは、施術内容の説明がありました。医療レーザー脱毛には、大きくふたつの方法があるそうです。

1.熱破壊式
レーザーを毛穴の奥まで届かせるために高出力で照射する方法。高出力のため痛みや肌への刺激は強いと言われています。

2. 蓄熱式
低出力のレーザーを連続照射して熱を毛の組織に溜めることでダメージを与える方法。熱破壊式より痛みはないものの、熱さを感じる場合も。『東京美容クリニック』は、蓄熱式でした。

麻酔をしたうえで痛みを分散させるために肌の上をすべらせながら、一ヶ所につき何往復か照射されます。1往復目は特に問題はなく、ほんの少し熱さを感じるくらい。ただ、2回3回と繰り返すことで熱が溜まっていくため、痛みを感じやすくなります。厳密には熱いという感覚のかもしれないですが、個人的にはこれまで経験してきた脱毛施術の中でもっとも痛かったです。特に恥丘周辺は毛が密集しているとあって痛みを感じました。

ただ、施術は3往復して冷やす……と、クールダウンタイムを挟みながら行われます。そして、痛みはずっと続くわけではなく、むしろすぐにおさまった印象。施術が終わった後もヒリヒリすることはなく、熱さや痛みを感じるのは施術中だけ。照射されている時間はトータル10分程度だったと思います。施術後は、下着と肌がこすれないようにしっかりと保湿をすることが大事。日頃から専用アイテムでケアをしているのですが、脱毛後は入念に行っています。

1回の施術ではなくなりませんが、「施術の約2週間後から毛が抜け始めます」とのことだったので、毛量や毛周期など、どのような変化があるのかが楽しみにしていました。筆者の場合、施術から10日後から抜け始め、約20日後の現時点では毛はほぼなくなった状態です。これまで経験した脱毛の中でも、もっとも高い効果を実感しています(個人の感想です)。

●今回のクリニック
東京美容クリニック 表参道本院
住所/東京都港区南青山3-18-17 エイジービル6F
営業時間/10:00~19:00
休診日/不定休
料金/VIO(鼠径部なし)¥33,000~
https://tbc.clinic/

執筆/木川誠子

No.00065

産婦人科専門医・産業医 山村菜実先生

産婦人科専門医、アンチエイジング専門医、美容産婦人科医、美容皮膚科医として、東京美容クリニックに勤務。婦人科と美容を融合させた考え方で、“フェムキュア施術”を行っている。