2023年のフェムテック・フェムケア総決算イベントとして、『フェムテックジャパン2023/フェムケアジャパン2023』を2023年12月7日に開催!そして、同時に『フェムテックジャパンアワード2023』が発表されます。
そこで、『フェムテックジャパンアワード2023』にエントリーいただいた製品・サービスを順次ご紹介。製品・サービスの誕生背景や特徴、担当者からのメッセージをお届けします。今回はオーガニックコットン吸水ショーツ『Hogara』です。
『Hagara』は当事者視点と作り手の責任を重視
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創業182年の歴史と文化を持つ豊島株式会社は、時代の流れとともに、繊維業をはじめ、アパレル、食品、電化製品などを取り扱う、ライフスタイル提案商社として歩みを進めています。そんな中で、社内の有志メンバーが集い立ち上がったプロジェクトが『Hogara(ほがら)』です。
「“ほがらかなあしたをつくろう”というミッションのもと、女性である私たちがほしいと思う当事者目線と、繊維に182年携わってきた作り手の責任を持って『Hogara』を展開しています。
例えば、吸水ショーツに採用しているオーガニックコットンはトレーサビリティを守り、“どこの誰が作ったのか”を明らかにしています。また、『Hogara』のショーツの特徴でもあるカラーリングのラインナップのひとつにフードテキスタイルを採用しています」(開発担当 大川侑穂さん)
特徴1 フードロスに取り組みながら叶えたカラーバリエーション
「フードテキスタイルとは、規格外などで市場に出回らない、廃棄予定の食材から抽出した成分を染料として再活用するプロジェクトです。私たちは、衣食住の【衣】からフードロスにアプローチしたいと考えてフードテキスタイルを含む17色のカラー展開を実現しています。
例えば、モデルの森星さんがクリエイティブディレクターを務めるブランド『CITY SHED』とコラボレーションした吸水ショーツは、ライトブラウンはコーヒー、グリーンは小松菜、ピンクベージュは柿から抽出された染料が使われています」(大川侑穂さん)
特徴2 購入することが社会貢献につながる
「もうひとつ特徴的な活動として、2005年から国内最大級のオーガニックコットン普及プロジェクト『オーガビッツ』を展開しています。『オーガビッツ』のビッツとは少しという意味です。地球環境や生産者に負荷をかけない方法で栽培されたオーガニックコットンを、少しずつみんなで使いながら地球環境を意識して社会貢献をしようという取り組みです。
『Hogara』の吸水ショーツはオーガニックコットンを採用しています。ただオーガニックコットンを使うだけではなく、社会貢献プロジェクトに付与させていただきたいと考えました。そこで、『Hogara』の吸水ショーツを1枚ご購入いただくごとに、『オーガビッツ』の仕組みを通して社会貢献団体さんへ10円寄付できる仕組みになっています。
『Hogara』を通して、自分の身体や生理のことを考えてもらうきっかけになるとともに、購入するというアクションが社会貢献につながり、同じ地球に存在する人たちに想いを馳せるきっかけにもなれていたら嬉しいです」(大川侑穂さん)
さらに、最終的にはゴミになってしまうけど、商品の梱包には必ず必要になるパッケージを、吸水ショーツを洗濯する際に使用できる洗濯ネットにすることでゴミの削減につなげています。取扱説明書には、広島県の原爆ドームに毎年届く多くの折り鶴を再利用する『カラフルウィッシュ』の取り組みを採用するなど、『Hogara』にはさまざまな社会貢献につながる想いが反映されています。
『フェムテックジャパン』は『Hogara』を知っていただく機会
そんな『Hogara』と『フェムテックジャパン』をつなげたのは、Twitter(現X)で実施したプレゼントキャンペーンでした。
「その頃は『Hogara』が立ち上がったばかりだったので、『フェムテックジャパン』のプレゼントキャンペーンに参加したいと思い、連絡させていただきました。そこからイベントに出展させていただいたのですが、反響が大きくて驚きました。
ビジネス関係者だけではなく、一般のお客様も来場されるので、『Hogara』の吸水ショーツを見て即決で購入していただくことも多く、とても嬉しいです。また、同じフェムテックに取り組む企業同士で情報交換や新たな取り組みを相談させていただくなど、出展されている企業の方とつながれるのも『フェムテックジャパン』ならではだと感じています。
今回は『フェムテックジャパンアワード』へのエントリーを通して、新たに『Hogara』のことを知っていただける機会になることを期待しています」(開発担当 浅野沙織さん)
「生理とどう向き合うかはひとりひとり異なりますので、『Hogara』がその選択肢のひとつになれると嬉しいです!」(大川侑穂さん)
執筆/木川誠子
No.00076