表参道で”日本らしいフェムテック・フェムケアを”をテーマに、女性特有の健康課題解決へとサポートしてくれるアイテムやサービスが集結した『フェムテックジャパン/フェムケアジャパン2023』。
多くの製品やサービスが展開されている中から暮らしの質を高めてくれるフェムケアに着目して、『フェムテックジャパンカレッジ』のライターが9つのアイテムを紹介します。
100年のゴム技術から誕生した国産の月経カップ
(問い合わせ/ゴムノイナキ株式会社)
創業1919年のゴムノイナキ株式会社から誕生したのは、日本製のフェムケアブランド『feminak(フェミナック)』。
シグネチャーアイテムである月経カップの『feminakカップ』は、薄くてつるんと滑らか。見た目もスタイリッシュで美しいフォルムが印象的でした。機能性・安全性・デザイン性を兼ね備えた豊富なラインナップ(5モデル全8種)で、これなら初めてでも取り入れやすそう!さらに、使い捨てタイプがあることにも驚きました。
現役看護師が開発した腟ケアサプリ
(問い合わせ/株式会社ナースキュア)
腟内は、デーデルライン桿菌というラクトバチルス属の乳酸菌が存在することで自浄作用を促し、健やかな環境を保っているそうです。けれど、ストレスや加齢などから菌バランスが乱れるとデーデルライン桿菌が減少し、うるおい不足や乾燥、炎症などのトラブルが引き起こる原因に。
『Fem Care Bio(フェムケアビオ)』は、腟内環境を守る乳酸菌が配合されたサプリメント。20年以上、消化器系と向き合ってきた看護師が導き出したフェムケアサプリメントとあって、安心して取り入れらそうです。
涙の成分から誕生したサプリメント
(問い合わせ/株式会社メニコン)
コンタクトレンズメーカーとして知られているメニコンは、長年涙の研究を続けています。その涙に含まれる有用性タンパク質であるラクトフェリンを配合したサプリメントが『ルナリズム』。免疫機能の働きや、鉄の吸収促進など、腸内環境を整えてくれます。
また、造血のビタミンと言われる葉酸も配合。ライフステージによって訪れるさまざまな変化の中でも輝き続けられるよう、女性の健康な身体作りを土台からサポートしてくれます。なんとなく不調を感じる時や揺らぎやすい時期のケアに取り入れてみたいと思いました。
ハワイの万能オイルでデリケートゾーンをケア
(問い合わせ/株式会社ビーボ)
『piton(ピトン)』は、ハワイの大自然から生まれた、抗菌・抗炎症・高保湿・抗酸化力に優れていると言われるタマヌオイルをキー成分にしたフェムケアのトータルブランド。デイリーケアアイテムとして、ソープ、オイル、セラム。そして、ガジェットの4点が揃っています。
デリケートゾーンの菌バランスを崩さず心地よい使用感を追求したこだわりや、子供から妊婦、お年寄りまであらゆる年齢層に寄り添う姿勢がすばらしいと感じました。
身にまとうフェムケアアイテム
(問い合わせ/帝人フロンティア株式会社)
フェムテックブランド『itoomof.(いとおもふ)』は、世界屈指の繊維技術を応用し、女性特有の悩みや健康にまつわる不安を解決へと導くアイテムを展開しています。スターアイテムは、phコントロールができる生地を採用した布製『おりもの専用ライナー』。機能性はもちろんのこと、シンプルでスタイリッシュなデザインも素敵。
そして、同時に展示されていた、“着用する化粧品”の『Raffinan(ラフィナン)(R)』も気になりました。美容成分が配合されたマスクや手袋、靴下など、身につけるだけでスキンケアができるのは嬉しいです
デリケートゾーンから温めていく温活アイテム
(問い合わせ/株式会社 グラフィコ)
韓国の伝統療法であるよもぎ蒸しを気軽に体感できるのが『よもぎ温座パッド』。無農薬よもぎやハッカ、ドクダミを織り込んだパッドに小さなカイロを貼り付けて、生理用ナプキンのように使います。『第1回 Femtech Japan Award 2022』に続き、『第2回 Femtech Japan Award 2023』でも受賞した実力と人気を兼ね備えたアイテムです。
じんわり骨盤辺りを温めてくれるのを感じたので、不調の時だけでなく、日々の温活アイテムとして活躍しそう。『よもぎ温座パッド』を取り入れると、改めて温めの大切さを実感します。
敏感肌も安心して取り入れられるノンポリマーナプキン
(問い合わせ/株式会社G-Place)
布ナプキンのような肌触りと使い捨てができる便利さを兼ね備えたノンポリマー(高分子吸収剤不使用)の生理用紙ナプキンをはじめ、ライフスタイルアイテムを展開する『ナチュラムーン』。
ノンポリマータイプは、経血を吸収する際に熱を奪う化学物質が使用されていないため、現代女性の敵である冷えから身体を守れると言われています。そして、ノンポリマーらしいふんわりした肌心地や、ムレやモレを軽減するなど機能面にも配慮されているので、より快適な生理期間を過ごせると感じました。
働く女性の妊活に寄り添うクリニック
(問い合わせ/表参道ARTクリニック)
表参道ARTクリニックでは、不妊治療外来があるクリニック。『AMH(アンチ ミュラー管 ホルモン)検査』を行うことができます。
AMHとは、卵巣予備能といって卵巣に残っている卵子数(量)と定義されており、今ある卵子の数を知ることができる検査。この検査は卵子の質ではなく、数を調べるもの。同じ年齢でも卵子の数には個人に差があるそうです。結婚・妊娠を控えている女性を対象とした婦人科検診を含む健康診断『ブライダルチェック』にも組み込まれていて、将来的に子供を持つ計画や、不妊治療を考える際の参考として利用されています。お話を伺って、自分の卵子の数を調べてみたくなりました。
思春期から更年期以降もずっと使える健康管理アプリ
(問い合わせ/4MEEE株式会社)
今回の『第2回 Femtech Japan Award 2023』でゴールドに輝いた、ヘルスケアアプリの『4MOON(フォームーン)』。生理のリズム管理をはじめ、食事、身体や心の状態、日記、エクササイズ、スケジュール、ニュースなど、総合的に活用ができるサービスです。ユーザー視点の「あったらいいな」が揃っていると思いました。
月と身体のリズムを表現したシンプルなデザインのアイコンもかわいい!
執筆/岩田香菜子
No.00088
2023年12月26日リリース