生理・PMS

産婦人科専門医が回答!生理にまつわる気になる疑問

生理にまつわる素朴だけど気になることありませんか?そこで、2025年12月2日に開催された『フェムテックジャパン/フェムケアジャパン2025』の来場者から集まった疑問を、産婦人科専門医の山村菜実先生にご回答いただきました。

気になる疑問1:生理中の湯船は禁止!?

気になる疑問1:生理中の湯船は禁止!?

Q.
母から「生理期間は湯船につかってはいけない」と言われました。本当ですか?
(20代・接客業)

A.
「医学的には、絶対に禁止というわけではありませんが、なるべく入らないほうがいいとされています。

その理由は、生理中は子宮口がわずかに開いているため、普段より感染に対してデリケートな状態だからです。湯船につかる場合は長時間の入浴は避けていただき、これまでに腟の中に水が入った経験がある場合はシャワーをおすすめします。

また、経血がお湯に混ざってしまう可能性もありますので、お湯の共有や温泉、大浴場も避けてください」(山村菜実先生・以下同)

気になる疑問2:ピルの避妊以外の目的は?

Q.
生理が重たいからピルを飲みたいです。でも母は避妊目的だと思っているみたいで、止められます。説得するための専門的な知識を教えてください。
(10代・高校生)

A.
「低用量ピルは、過多月経、月経痛、月経不順、PMSなどの治療のための薬です。性交経験のない10代にも処方されます。

避妊効果もあるため、性交経験の年齢が低くなってきている現代では早くから避妊目的で内服する必要もでてきています。ただ、今回の場合は避妊目的というよりも、月経によるつらい症状を軽くする治療薬であることを理解してもらうのがいいと思います。

ご自身での説得が難しい場合は、お母様とともに婦人科を受診していただき、医師から直接お話を聞いていただくのも安心だと思います」

 

気になる疑問3:経血の色の違いがあるのはなぜ?

Q.
経血の色が違います。1日目は少し茶色っぽくて、2~3日目はいわゆる血の色(鮮血)、終わりかけになると再び濃くなります。なぜですか?病気の可能性はありますか?
(30代・会社員)

A.
「経血の色が日によって変わるのは、基本的には正常な変化になります。

茶色っぽい血は、体の外に出るまでに時間がかかり、酸化した血液です。生理の始まりや終わりかけは出血量が少ないため、子宮内にとどまる時間が長くなり、茶色く感じることが多いです。

2~3日目に鮮血になるのは、出血量が多く、新しい血液が出ているためです。色の変化だけであれば病気の可能性はほぼありません」

気になる疑問4:生理期間はコントロールできる?

Q.
旅行やイベントなどに生理がかぶると楽しめないから、ずらしたいと思うことがあります。だけど、具体的な方法を理解できていないし、副作用があるかもと思うとなかなか取り入れられません。
(20代・公務員)

A.
「生理をずらす方法としては、主に中容量ピルや低容量ピルといったホルモン剤を使う方法があります。予定よりも早く生理を起こすか、予定よりも延ばすかを調整するために、ピルを一定期間内服していただきます。その場合は、生理予定日の1~2週間前には受診が必要となります。

副作用としては、吐き気、頭痛、むくみなど、ピルの副作用が一時的に出ることがあります。副作用が気になる場合は、生理を遅らせるよりも早めに起こす方法がおすすめです。副作用は内服をやめればなくなりますので、早めに生理を起こすことで、イベント時には内服をしないで済むため副作用も落ち着いています」

気になる疑問5:鎮痛剤は効かなくなるって本当?

気になる疑問5:鎮痛剤は効かなくなるって本当?

Q.
生理痛があると集中できないから痛み止めを飲みますが、飲み過ぎたら効かなくなると聞いたこともあって、痛みをがまんすることがあります。効かなくなるのは本当ですか?痛み止めの正しい飲み方があったら教えてください。
(30代・会社員)

A.
「薬局やドラッグストアで販売されている鎮痛剤は、正しく使っている限り効かなくなることはありません。生理の痛みは我慢せず、パッケージに記載されていると通りに正しく服用してください。

意識していただきたいのは、痛みが強くなる前に、決められた用量・回数を守って服用することです」

気になる疑問6:PMSは年齢によって症状が異なる?

Q.
これまでは、生理前になると味が濃いものを欲したり、食欲が増したりしていたけど、40代に入ると眠気を感じるようになりました。PMSの症状は年齢によって変わってきますか?
(40代・会社員)

A.
「PMSの症状は、年齢とともに変化することがあります。40代に入ると、ホルモンの分泌が不安定になりやすく、眠気やだるさ、気分の落ち込みなどの精神症状が強く出てくる場合もあります。

これまでと症状の出方が変わったと感じた時は、更年期への移行期に差し掛かっている可能性もあります」

気になる疑問7:ナプキンを変える適したタイミングは?

Q.
友達と遊んでいる時やデート中の時、生理中だと取り替えに時間がかかることがあって、「トイレが長い」と思われたくなくてナプキンを交換しないままで過ごすことがあります。よくないですよね……?
(20代・大学生)

A.
「おっしゃる通り、ナプキンを長時間交換しないことはよくないです。経血は雑菌が増えやすく、ニオイの原因にもなります。また、デリケートゾーンがかぶれたり、かゆみが生じてしまったりします。

対策としては、吸水ショーツと併用することでナプキンを外すだけ、タンポンと併用することでタンポンを取り出すだけになるので、お手洗いの時間短縮につながるかと思います。また、吸収力の高いナプキンを使うのもいいと思います」

気になる疑問8:おりものシートを使い続けるデメリットは?

気になる疑問8:おりものシートを使い続けるデメリットは?

Q.
下着を汚したくなくて、おりものシートをずっとつけています。よくありませんか?
(30代・アパレル)

A.
「つけ続けることはよくはありません。長時間つけていると、ムレやすくなり、かゆみやかぶれの原因となります。

おりものシートを使う場合は、こまめに交換することが大切です。また、取り入れない日を作っていただくほうがデリケートゾーンのトラブルが少なくなります」

気になる疑問9:タンポンは感染症になりやすい?

Q.
タンポンを入れていることを忘れたまま、感染症になったという話を聞きました。タンポンだけではなく、月経カップや月経ディスクも心配になります。本当に大丈夫ですか?
(30代・営業職)

A.
「タンポン、月経カップ、月経ディスクは正しく使えば、安全性は高いとされています。

長時間入れっぱなしにすると腟内で菌が増殖し、感染症となることがあるため、こまめに入れ替えることが大事です」

気になる疑問10:レバーみたいな塊は何?

Q.
生理の時、プルプルした塊が出てくることがあります。あれはなんですか?
(20代・大学生)

A.
「子宮内膜や血液など、いわゆる経血がまとまって出てきたものです。出血量が多いと、塊として出てくることがあります。

時々見られる程度であれば心配いりません。ただし、塊で出てくることが多い場合は、過多月経の可能性があるため貧血の原因にもなりますので、婦人科を受診するようにしてください」

気になる疑問10:レバーみたいな塊は何?

Q.
生理の時、プルプルした塊が出てくることがあります。あれはなんですか?
(20代・大学生)

A.
「子宮内膜や血液など、いわゆる経血がまとまって出てきたものです。出血量が多いと、塊として出てくることがあります。

時々見られる程度であれば心配いりません。ただし、塊で出てくることが多い場合は、過多月経の可能性があるため貧血の原因にもなりますので、婦人科を受診するようにしてください」

気になる疑問11:生理はデトックス効果があるの?

Q.
SNSで「生理はデトックス」と表現している投稿を見ました。本当にデトックスになっていますか?生理が辛いこともあって低用量ピルの使用を検討しているのですが、デトックス効果があるなら毎月あるほうがいいのかなと思っています。
(20代・会社員)

A.
「生理にデトックスという効果はありません。生理は、不要な内膜を排出し、新たな内膜に生まれ変わるために起きています。そのため、内膜にとってはデトックスという表現もできます。

現在は、生理は月に一度も必要ないとされています。生理は妊娠のためにあるものなので、今すぐの妊娠を希望されていない場合や生理による不快な症状がある場合は、ピルを服用して調整することは問題ありません」

回答内容を参考にしつつ、気になることがある場合は婦人科を受診してくださいね。

執筆/木川誠子

No.00206
2026年2月27日リリース

山村菜実先生

山村菜実先生産婦人科専門医・産業医/東京美容クリニック理事長

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東京女子医科大学医学部医学科卒業。日本産科婦人科学会専門医・日本抗加齢医学会専門医・日本医師会認定産業医・日本美容皮膚科学会正会員・医療法人財団小畑会理事長。2019年に東京美容クリニックを開設し、2022年から東京美容クリニック表参道本院理事長を務める。婦人科と美容を融合させた”フェムキュア施術“を行い、女性の悩み全てに寄り添う丁寧なカウンセリングにファンが多い。著書に『子宮を愛してあげよう』(現代書林)がある。
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